自動音声NTTファイナンスは詐欺!国際電話で詐欺電話がかかってきたときの対処法

「+44」や「+63」から始まる、謎の国際電話。電話を取ると、突然始まる音声ガイダンス。

よくよく聞いてみると、NTT?未納料金?請求?めちゃくちゃあやしい!!

NTTを名乗る架空請求電話は、すべて詐欺よ!

今回は、NTTを名乗る架空料金請求詐欺についてご紹介します。

NTTを名乗る架空料金請求詐欺とは?

ここでは、NTTを名乗る架空料金請求詐欺の概要についてご紹介します。

詐欺電話は年々増加中です。知らない番号や海外からの電話がかかってきたときは要注意!詐欺の概要を知り、リスク回避につなげていきましょう。

NTTを名乗る架空料金請求詐欺とは、詐欺グループの犯罪手段

NTTを名乗る架空料金請求詐欺とは、詐欺グループが使う詐欺の手段。入手した個人情報を通して電話をかけ、つながった相手に自動音声ガイダンス(まれに有人電話の可能性もあり)を長し、詐欺に誘導します。

音声ガイダンスでは、料金未納・訴訟・回線停止・賠償・裁判などの強いワードが並べられ、ユーザーの不安を煽ります。ガイダンス通りに操作した結果、有人の詐欺グループに誘導され、金銭を支払ってしまうのです。

詐欺の問い合わせ件数は、年々増加傾向!

NTTを名乗る架空料金請求詐欺は、2023年から2024年にかけて増加傾向にあります。2024年12月には3,341件(有人電話・SMS含む)の問い合わせ数となっており、2025年の被害件数もどんどん増加していくことが考えられます。

架空請求以外にも、まだまだある詐欺のパターン

NTTを名乗る電話では、架空料金請求以外にもFX勧誘や投資詐欺など、さまざまなパターンでユーザーを騙そうとしてきます。電話越しにお金を請求されるケースは、すべて詐欺。騙されてしまわないように、詐欺電話の特徴を押さえていきましょう。

NTTを名乗る架空料金請求詐欺(詐欺電話)の特徴

ここでは、NTTを名乗る架空料金請求詐欺の特徴をご紹介します。

「自分はリテラシーが高いから大丈夫」と思っている人こそ、パニックになったときに危ない!詐欺の特徴を知り、自分だけではなく周りも被害に遭わないように備えましょう。

国際電話からの着信

NTTを名乗るNTTを名乗る詐欺電話は、国際電話から発信される傾向にあります。

国際電話はおもに「+44(イギリス)」「+63(フィリピン)」からかけられるケースが多いですが、これらはすべて詐欺。

NTTファイナンスでは「国際電話によってユーザーに連絡をすることはない」と公式にアナウンスしています。

「+44」「+63」以外でも、外国からNTTを名乗る電話がかかってきたら全部詐欺!

自動音声のガイダンスが流れる

NTTを名乗る詐欺電話は、自動音声による不審な内容が流れます。

おもに「利用中の回線を突然利用停止する」「停止されたくなければ料金を支払うように」と伝えられ、「未納の場合は法的処置を取る」という内容で脅してきます。

自動音声に従ってスマホや固定電話を操作すると、有人の詐欺集団につながります。言葉巧みにコントロールされた結果、金銭を騙し取られてしまうのです。

本物のNTTでは、自動音声ガイダンスを使った契約状況の説明は一切おこなっていません。

架空の未納料金を請求される

NTTを名乗る詐欺電話では、架空の未納料金をでっち上げられるのも特徴です。

未納料金を電子マネー(おもにプリペイドカード)で支払うように要求され、従わない場合は法的処置を取ることをほのめかします。

相手が要求するプリペイドカードは、Amazonギフトカード、Appleカード、Google Playギフトカードなどが代表的です。電子マネーを購入後、カードの番号を伝えることでお金を騙し取られてしまいます。

本物のNTTでは、電子マネーによる支払いを求められることはありません。

片言の日本語

NTTを名乗る詐欺電話は、超片言の日本語が特徴的。ネイティブの日本人が聞けばすぐにわかるほど、あやしい日本語を使ってきます。

詐欺電話ではもちろん日本人がかけてくることもありますが、片言の外国人が出たら絶対に詐欺ということは覚えておいてくださいね。

電話以外に、SMSでの詐欺も!

NTTの詐欺は、電話だけではありません。電話に比べると少数ではありますが、架空の未納料金を請求する不審なSMSが届く場合もあります。

詐欺SMSでも、電話と同様にNTTファイナンスを名乗り、架空の訴訟最終通知でユーザーを脅します。架空の未納料金を支払わせるための電話番号を記載し、ユーザーがかけることによって上記の詐欺音声ガイダンスに誘導されます。

本物のNTTでは、SMSによる「料金の未納の告知」はおこなっていません。

一度でも要求を受けてしまったら、個人情報は広がってしまう

詐欺電話を真に受け、一度でも要求を受けてしまうと、詐欺グループによって個人情報が広がってしまいます。

「このユーザーは騙されやすい」という情報が共有され、名前や団体名を変えた詐欺集団からさらなるターゲットにされてしまうのです。

その結果、NTTファイナンス以外にも警察署や弁護士を名乗る相手から連絡がくるようになってしまいます。連鎖的な詐欺被害を抑えるためには、いかに初回の詐欺に引っかからないようにするかが大切です。

NTTを名乗る相手から詐欺電話がかかってきたときの対処法

ここでは、NTTを名乗る相手から詐欺電話がかかってきたときの対処法をご紹介します。

万が一被害に遭ってしまったときの連絡先も記載していますので、被害拡大防止や犯罪抑制のためにぜひ参考にしてください。

詐欺防止には、予防と対策が何より大切。万が一の際にパニックにならないように備えよう!

基本は無視!あやしい電話には出ない

NTTを含む詐欺電話の最たる対処法は、無視です。

日本の国際電話番号を意味する「+81」からの電話は、心当たりがなければすべて無視をするように努めましょう。一度電話に出るだけでも、つながる電話番号として情報が共有されてしまう可能性があります。

知らない番号からかかってきたら、すぐに出ずに電話番号をメモして検索しましょう。電話番号の情報が出回っていれば、警告する情報サイトが見つかるはずです。

ただしライフスタイルや職種によっては、知らない番号からの電話を取らなくてはいけない場合もあるでしょう。可能であればプライベート用と仕事用とで電話を分け、プライベート用の電話だけでも出ないようにすることが大切です。

仕事用であっても、国際電話を含む知らない番号には不用意に出ないように努めましょう。

NTTの問い合わせ番号にかけて報告する

NTTを名乗る相手からの電話に少しでも「あやしい」と感じたら、「NTTファイナンス株式会社ビリングサービス」に電話をかけましょう。

NTTのビリングサービスでは、詐欺電話を含む意見・要望を伝えられます。

ビリングサービスの電話番号

0800-333-6661

  • 受付時間:午前9時~午後5時
  • 月~金曜日(祝日・年末年始(12/29~1/3)を除く)

電話番号はフリーダイヤルとなっています。

カードを買っても番号を伝えなければ大丈夫!

もし詐欺電話に出てプリペイドカードを購入してしまっても、カードの裏に記載されている番号を伝えなければ、金銭的被害は発生しません。

プリペイド番号は、埔里米度式電子マネーの決済番号。英数字で構成されており、店頭で購入する際は番号がわからない状態になっています。購入者がパッケージを開封しない限りは、番号が漏れるリスクはありません。

本当に未納料金があるのか確認する

NTTを装った詐欺電話では、未納料金の支払いを迫ることが特徴です。あやしい電話を受け取ったら、NTTファイナンスの公式サイトから本当に未納料金があるのか確認しましょう。

NTTファイナンスの「Webリビング」では、24時間いつでも無料で料金を確認できます。もちろん料金請求額や支払い状況についても確認可能です。

被害に遭ったら、警察・消費者センターへ

実際に詐欺の被害に遭ってしまったら、最寄りの警察署や消費生活センターに相談島用。

  • 警察相談専用窓口:#9110
  • 消費者ホットライン:188

警察署では被害相談窓口を解説しているほか、必要な場合は専門の機関を紹介してくれます。

詐欺被害に遭うとパニックになり、どうしたらいいのかわからず不安な気持ちに駆られるもの。まずは勇気を出して警察や消費者センターに相談し、今後の適切な行動をサポートしてもらいましょう。

「何をすればいいのか」が明確になっていると、問題が解決に近づくだけではなく、不安やストレスも軽減されます。勇気を出して連絡しましょう!

NTTを名乗る詐欺は無視!もしもの場合は警察や消費者生活センターまで

今回は、NTTを名乗る架空料金請求詐欺(詐欺電話)の特徴や、詐欺電話を受け取ったときの対処法をご紹介しました。

詐欺は一次被害に遭わないことが何より大事。そして万が一被害に遭ったときは、被害を広げない行動が重要です。

「基本は無視」を心がけつつ、もしもの場合は迷わずに警察や消費者生活センターを頼りましょう。

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