Xを使用としていると、フォロワー数に対して明らかにインプレッション数が少ない場合がありますよね。
もちろん投稿するタイミングやトレンドによってもインプレッション数は変化しますが、なかには表示数をとくに下げてしまう行動があります。それが、外部URLの貼り付けです。
今回は、Xで外部URLを貼り付けるとおすすめに乗りにくくなる理由や、表示優先度が下がりにくいURLをご紹介します。
XのURLに関するアルゴリズムを理解したうえで、インプレッションを狙いやすい投稿を作成していきましょう。
外部URLを貼るとおすすめに表示されにくい理由

ここでは、外部URLを貼るとおすすめに表示されにくくなる理由を紹介します。
一般ユーザーからすると不便を感じる仕様ですが、Xが良質なSNSとして継続するためには、避けては通りにくい理由があるようです。
手抜きリンクの投稿を防ぐため
手抜きリンクとは、「一見すると普通のURLに見えるが、ホームページ上では別のページにつながるURL」です。
例として、普通のURLに見せかけたアフィリエイトサイトが挙げられます。
たとえばAmazonでは一つの商品に対して、一般リンクとアフィリエイト用リンクが用意されます。2024年現在、アフィリエイトリンクは誰でも使用できる状態です(もちろん収益化には一定の条件があります)。
URL上では「ただのAmazonの商品リンク」に見えるものでも、実際にはアフィリエイトリンクだったという場合があります。閲覧・購入する側としては大きな問題はありませんが、このような問題を放置していると後々大きなトラブルにつながる可能性があるのです。
- 安全なホームページURLだと思って踏んだら、スパムサイトだった
- 公式LINEアカウントをだと思って踏んだら、悪質なマッチングアカウントだった
- 国内通販サイトだと思って踏んだら、カード情報を抜き取られる海外サイトだった
上記のようなトラブルを未然に防ぐため、あらかじめ「外部URLを貼るとおすすめされにくくなる」という仕様を作り、悪質な投稿者を牽制していることが考えられます。
この仕様のおかげで犯罪に関連するURLの表示率が下がるため、結果的に私たちのSNSは守られているといえるでしょう。
X内の情報流通量を増やすため
健全かつ継続的なSNSの反映のためには、同SNS内での情報流通量を増やす必要があります。
つまりXが長期的に運営されるためには、外部コンテンツの力を借りずに「X内でコミュニケーションを循環させる必要」があるのです。
そのためXでは、「外部リンクの表示優先度を下げ、相対的に内部リンクの優先度を上げる仕様」を取り入れています。すべての情報元をX内で完結させることをビジョンとし、SNSの活発度=SNS領域における独立性を高める施策を講じています。
とはいえSNSリテラシーが求められる現代では、一つのSNSの情報源に固執するのは健全とはいえません。
そのため「外部SNSを禁止」「外部SNSの掲載された投稿は非表示」のような厳格な対応は取らず、優先度を下げる程度の仕様に抑えていると考えられます。
おすすめに乗りやすくなる外部URLの貼り方

健全なSNSのためとはいえ、何かと不便な優先度低下。自分らしいポストを作成する際には、外部URLの存在が不可欠なシーンもありますよね。
ここでは、表示優先度を担保したまま外部URLを貼り付ける方法をご紹介します。
【推奨】スレッド内に記載する
外部URLを貼り付ける場合、元のポストにそのまま記載してしまうと、おすすめに表示されにくくなります。
この問題を解決する方法は、「外部URLはスレッドに記載する」です。
上記の解決法は、イーロンマスクが実際に言及したことでも注目を集めました。
具体的なやり方は、以下の通りです。
- 元のポストでリンク先の説明文を記載する
- リブライ形式で、リンクを含む投稿をつなげる
以下に、スレッド内の外部URLの存在をアピールする文例を記載します。
- Instagramを始めました!プロフィールはスレッドに記載しているので、ぜひチェックしてください!
- ホームページを公開しました。作成してくださったのはAさんです。ホームページのURLとAさんのアカウントは、ツリーに記載します。
- 私のおすすめのカフェを3カ所紹介します!店名と詳細はスレッドに、各お店のアカウントURLは最後にまとめて記載します。
Xのおすすめに表示されるのは、あくまで「元ポスト」です。元ポストに外部URLが貼り付けられていなければ、優先度低下の対象になりません。
元ポストに「スレッド・ツリーにURLが貼り付けられている」という情報を記載しておけば、元ポストで興味を持った人に詳細をタップしてもらえます。
スレッドに外部URLが貼られているだけでは、元ポストに影響を及ぼしません。
DMで送信する

外部URLを貼り付ける目的が拡散ではなく、限定した相手のみと共有したい場合は、XのDM機能でURLを送るのもよいでしょう。
たとえばキャンペーンを実施する際に、特定の条件をクリアした参加者のみURLを送る際は、個人DMで送っても問題ありませんよね。
ただしフォローしていない相手に無造作にDMを送ると、アカウント処罰の対象になってしまう可能性があります。あくまで少数に対して限定的なDMを送る、という際にご活用ください。
プロフィールに記載する
Xのプロフィールには、プロフィール文やURL記載可能エリアなどに、リンクを貼り付けられます。ポストとは異なり、プロフィールに外部URLを記載したからといって、アカウントが表示されにくくなるわけではありません。
特定のURLのみを目立たせたい場合は、ポストにプロフィールに飛んでもらうように誘導すれば、インプレッションや優先度を下げずにURLを見てもらいやすくなるでしょう。
とくに自社ページや個人のリンクツリーURLなどは、毎回のようにポストをすると悪印象になりがちです。プロフィールを覗きたくなる魅力的なポストづくりを心がけ、リンク率もインプレッション数も維持向上していきましょう。
おすすめ表示に影響を与えない「内部リンク」の例

XのポストにURLを貼り付ける際は、「内部リンク」であればおすすめ表示の影響を受けません。
内部URLとは、X内部に関連するURLです。たとえば、以下のようなURLが挙げられます。
- 自分以外のXアカウントを紹介するリンク
- 自分や他ユーザーのポストを紹介するリンク
- Xの内部コンテンツに関するリンク(GROKやスペースなど)
もちろん、他ユーザーへのメンションとなる「@~~~(半角英数字のユーザーアカウント)」も内部リンクを見なされるため、影響を受けません。
そのため「重大な内容を拡散したいが、拡散元が外部リンクである」という場合は、一度自分のポストで該当内容を投稿したうえで、引用ポストをする方法が挙げられます。
いずれにしろXで情報を拡散しやすくするためには、外部URLや外部コンテンツに頼らないポストづくりが求められるでしょう。
おすすめ表示されにくくなる「外部リンク」の例

外部リンクの貼り付けは、企業やアフィリエイトアカウント以外にとっても身近なものです。以下に、一般ユーザーでもつい使いやすい外部リンク例を記載します。
- YouTubeに上がっているMVのURLを、フォロワーにも見てほしくて記載した
- 自分が携わっている仕事がWebで紹介されたで拡散した
- Amazonの欲しいものリストをポスト内で公開した
- おすすめのレストランの食べログ情報を記載した
- InstagramやTikTokなど、ほかのSNSのアカウントを掲載した
- ニュースサイトのシェアボタンを使ってXに投稿した
- ほかのSNSと投稿を共有しており、Xのポストに外部URLが強制的に記載される など
現在のXでは、外部URLを多様するアカウントに対して、特別な措置は講じられていません。外部URLによる表示優先度が適用されるのは、あくまで単体のポスト(元ポスト)であり、アカウント自体に影響はないと考えられています。
しかし今後のアルゴリズムの変化により、外部URLを多用するアカウントには、表示制限(普通の投稿も表示されにくくなる、スレッド内での表示優先度が下がるなど)が課されるリスクもないわけではありません。
XでURLを貼り付ける際は、現在だけではなく将来的なリスクも加味することで、アカウントの質や安全がより担保されると考えられるでしょう。
メディアの切り抜きは、著作権・肖像権の侵害を気にかけよう

今回は、Xにおける外部URLに関するアルゴリズムや、おすすめ表示されにくくなる理由、対処法などをご紹介しました。
優先度低下への対策として、テレビ番組やYouTube動画などを切り抜いて、添付動画として投稿している人も散見されます。確かに添付の形であればURLが不必要であるため、インプレッション数が下がるリスクは解決できるでしょう。
しかしメディアの切り抜きは、肖像権や著作権を侵害する可能性があります。これはアニメやゲーム動画、二次創作などでも同様です。
URLを使わずにポストを表現する際は、他者の権利を侵害していないかや、公式のガイドラインに沿っているかを確認したうえで作成しましょう。